2022-09-17

第20回JIBT 国際カジキ釣り大会

開催期間1998年7月16日 – 18日

今大会は皆様ご承知の通り20回目の記念大会であり、準備段階から実行委員の中にこの大会が大いに盛り上がってほしいという願いが強くあった。
ところが大会初日、スタートフィッシングの数時間前、この大会を誰よりも愛されておられた、我がジャパンゲームフィッシュ協会の総師、大西会長が亡くなられたとの報が入り、大会の中止も検討されたが、御遺族の強い希望もあり、我々にとってスポーツフィッシングの原点ともいうべきこの大会を無事に成功させることが大西会長のご遺志に報いる道だという結論に達し、大会を開催することとした。スタートフィッシングの5分前、会長に弔意を表するために参加95隻が一斉に汽笛を斉唱、後日地元の漁師さんからもあの光景は実に感動的であったとのお言葉をいただいた。そしてスタート。
大西会長があたかも大空より見守つて下さるかの様にスタート後わずか17分後の8時2分に早くも「エマレックスXI」が神子元南でファーストヒット、その後立て続けに6艇がカジキのヒットラッシュとなり、8年前の12回大会、 3日間で100ストライク、31尾のカジキラッシュを彿彿させるものとなった。結局、この日は28ストライク、キャッチ8尾、タグ&リリース3尾の計11尾の釣果があった。
そして2日目は強風のためにやむなく中止、3日目に期待をかける事となった。3日目は風もなぎ、無事にスタート、そして案の定またもカジキのヒットコールラッシュ、但しこの日は各艇とも初日のポイントを上回るためにより細いラインを使用する艇が多く、残念ながらバラシやラインブレークも見られた。そんな中でチームビーフラットが50ポンドラインで推定120キロのカジキをタグ&リリース。その日のファーストマーリンポイントと合わせて275ポイントを上げ断念有利な状況となった。その後ヒットはあるもののバラシも多く結局2尾のランディングと2尾のタグ&リリースという結果になった。そしてストップフィッシング。誰しもチームビーフラットが優勝と思った瞬間、会場の無線での推定では200キロの「ビッグヒッツクラブ(ボート・遊人)」のクロカジキが本部前で計測され、なんと従来の日本記録を5キロ上回る232キロの日本新記録相当の重量で、ポイントも3.4ポイント逆転し見事に今回の記念大会の栄冠を手にした。

主催:ジャバンゲームフィッシュ協会
後援:下田市、下田市観光協会、下田市漁業協同組合、他
特別協賛:ヤマハ発動機株式会社、マミヤ・オーピー株式会社、株式会社シマノ

報告:岡 晴信(JIBT実行委員長)

最終日のファーストマーリンをまさにタク&リリースせんとする「チーム・ビー・フラツト」。推定120kgのクロカジキで一時はトップに立ったのだが・・・

第20回JIBT表彰結果

団体総合(表彰3位まで)

順位 チームNo. チーム名   合計ポイント 7/16 7/17 7/18 計 備考           
1位30ビッグヒッツクラブ278.40-278.4278.4クロカジキ232.0kg
(37kgラインクラスの日本記録相当)
2位52チーム・ビー・フラット275.00-275.0275.0クロカジキ推定120kg
タグ&リリース
3日目のファートマーリン
3位70日立マーリンジャンキーズ180.0180-0180.0クロカジキ推定100kg
タグ&リリース
T&R初日一番早い

個人総合(表彰3位まで)

順位 アングラー    チームNo. チーム名 ポイント 備考     
1位河野 肇30ビッグヒッツクラブ278.4718(3日目)クロカジキ232.Okg(全長3.7m)/37kgラインクラスの日本記録相当
2位大屋 堅二52チーム・ビー・フラット275.07/18(3日目)クロカジキ推定120kgタグ&リリース(3日目のファーストマーリン)24kgライン
3位大窪 勉70日立マーリンジャンキーズ180.07/16(1日目)クロカジキ推定100kgタグ&リリース。37kgライン

タグ&リリース賞(表彰1位のみ|チーム)

順位 チームNo. チーム名 ポイント 備考     
1位52ビッグヒッツクラブ275.0上記参照

西川龍三賞(最大魚賞|表彰1位のみ|個人)

順位 アングラー    チームNo. チーム名 魚種 重量  ライン ボート 月/日 
1位河野 肇30ビッグヒッツクラブクロカジキ232.0kg37kg遊人7/18(3日目)

出典:JGFAニュース1998年 No20

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