第18回JIBT 国際カジキ釣り大会
開催期間1996年7月21日 – 23日
第18回目となるJIBTが7月21日~23日の3日間、静岡県下田市で開催されました。
台風6号くずれの熱帯低気圧の接近で開催そのものが危ぶまれた今大会でしたが、85チーム(オーナーボート66、チャーターボート19)344名が下田に集まり予定通り挙行されました。
昨年同様下田市漁協のスペースを借用した前夜祭でカジキ熱は一気に上昇し熱低を吹き飛ばす勢いでした。明けて、恒例の開会式、安全を祈願していよいよ乗船となりましたが風雨が残っている折、エリアを岸沿いの3つに限定して30分遅れでのスタートフィッシングとなりました。
結果、第12回大会に次ぐカジキラッシュに沸くことになります。
初日にいきなり4本のランディング、 2本のタグ&リリースと計6本のカジキがキャッチされ、この好調は日毎に高まり2日日、3日目と続きました。 2日目には「フィンノール」がシロカジキの大会新記録となる144.9kgを上げたのをはじめ、三宅島から参加のチャーターボート「海運丸」がマカジキの大会新記録56.2kgを上げるなど計10本(うち3本がタグ&リリース)をキャッチ、そして3日目は初出場の「ホワイトロータス」が今大会最大のクロカジキ172.7kgと、推定120kgの同じくクロカジキにタグ&リリースを成功させるなど7本のカジキが上り(うち3本がタグ&リリース、 1本が残念ながら失格)期間中の合計が23本を数えました。一方、そのようなうれしいドラマが演じられている中、無念としか言いようのないドラマも進行していたのです。大会初日の11:08 AMに荒れた海の中でカジキをストライクさせた「プリメール」は夕闇せまる7:00 PM近くまでの遠々8時間渾身のファイトを続け、いよいよランディングに移ろうとしながらも痛恨のラインブレーク″彼等には一生忘れることの出来ない夏となりました。又、今年は8本ものカジキにタグ&リリースを致しました。このタグは今大会からTBF(ザ・ビルフィッシュファンデーション)のものを使用、JIBTもまさにその名にふさわしい国際レベルの大会に成長したもの……とその行為に心から拍手を送りたいと思います。
大成功だった今大会も表彰式でフィナーレを迎えました。23本ものカジキにより全参加者の気持ちが1つになり素晴らしい表彰式で締めることが出来ました。参加された選手、ゲストの皆さん、1年をかけてボランティアでご準備いただいた実行委員会の皆さん、そして下田市長をはじめ地元の皆さん、多大なご協賛を賜った企業各位に対しまして盛大に事故もなく今大会が開催できましたことを心より感謝申し上げ厚く御礼申し上げます。
すでに来年の大会に向け、気持ちが動きはじめました。
また、来年下田でお会いいたしましょう。
主 催:ジャバンゲームフィッシュ協会
後 援:下田市、下田市観光協会、下田市漁業協同組合、他
特別協賛:ヤマハ発動機株式会社、マミヤ・オーピー株式会社、株式会社シマノ、東
レフィッシング株式会社
報告:田中 宏(JIBT実行委員長、常任理事)
マージナルF.J.に団体総合優勝という栄冠をもたらした172.7 kgのクロカジキ、他に同チームは推定120 kgのクロカジキもタグ&リリースし292.7ポイントを獲得、まさに3日目の大逆転劇だった。
第18回JIBT表彰結果
団体総合(表彰3位まで)
順位 | チーム No. | チーム名 | 合計ポイント | 7/21 | 7/22 | 7/23 | 計 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 69 | マージナルフィッシャーマンズジャンクション | 292.7 | - | - | 292.7 | 292.7 | クロカジキ | 172.7kg(ランディング・130lb) |
クロカジキ | 推定120kg(T&R 80lb) | ||||||||
2 | 53 | 宇部マリンクラブ | 225.0 | - | 150 | 75 | 225.0 | クロカジキ | 推定120kg(T&R 50lb) |
マカジキ | 推定50kg(T&R 50lb) | ||||||||
3 | 1 | 横浜ビルフィッシュクラブ(A) | 205.9 | - | - | 205.9 | 205.9 | クロカジキ | (3日目のファーストマーリン)129.9kg(ランディング80lb) |
個人総合(表彰3位まで)
順位 | アングラー | チームNo. | チーム名 | ポイント | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 太田 裕久 | 69 | マージナルフィッシャーマンズジャンクション | 292.7 | 団体1位のアングラー(2尾とも) |
2 | 木村 悌次郎 | 1 | 横浜ビルフィッシュクラブ(A) | 205.9 | 団体3位のアングラー(2尾とも) |
3 | 徳山 栄三 | 21 | ピンクドラゴン | 200 | 初日のファーストマーリンのアングラー |
タグ&リリース賞(表彰1位のみ|チーム)
順位 | チームNo. | チーム名 | ポイント | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 53 | 宇部マリンクラブ | 225 | 2日目クロカジキ推定120kg(50lb)、 3日マカジキ推定50kg(50lb) |
西川龍三 最大魚賞(表彰1位のみ|個人)
順位 | アングラー | チームNo. | チーム名 | 魚種 | 重量 | ライン | ボート | 月/日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 太田 裕久 | 69 | マージナルフィッシャーマンズジャンクション | クロカジキ | 172.7kg | 60kg | ホワイトロータス | 7/23 |
出典:JGFAニュース1996年 No18
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